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宝石鑑定士


人間が身につけるアイテムのうちで、もっとも高価なもののひとつ、宝石。この宝石を鑑定するのが、宝石鑑定士の仕事です。具体的には、宝石が本物か偽物かどうかや、加工処理の有無の判断をするのが、鑑定という行為。特にダイヤモンドには、重量をしめるカラット、形状や仕上がりをしめすカット、色をしめすカラー、傷や内包物の状態をしめすクラリティという、「4C」と呼ばれる評価基準があり、これを判定するのも宝石鑑定士の仕事になります。

宝石といっても、ダイヤモンドやオパールのような鉱石から、真珠のような生体鉱物まで、種類はまさに千差万別。鑑定士には幅広い知識と、贋作(がんさく)を見抜く鋭い目が求められます。また、鉱石のカットには精密機械がつきものであるため、機械の知識も必要。時代の潮流や市場動向に常にアンテナを張る観察力も重要です。近年は合成宝石の製造や、加工トリックの技術も進歩してきています。宝石鑑定士には、真実を見きわめるより厳しい目が必要になるでしょう。

宝石鑑定士になるため、まずは関連資格を取得できる大学などの教育機関で学ぶとよいでしょう。宝石鑑定士の関連資格のうち、国家資格は存在しません。複数の業界関連団体が、この分野の民間資格を独自にさだめているので、これらを取得するとよいでしょう。もちろん、これらはそれぞれ別個の資格。資格名や受験科目、対策などはそれぞれ微妙にことなっているため、大学などを通して事前にしっかりと情報を収集しておきましょう。

就職先としては、鑑別機関という、鑑別書やグレーディングレポートを発行する企業に勤務することが多いようです。また、ジュエリー関係の企業内で、鑑別室に就職することも。専門性がかなり高い職種であるため、学会に所属して研究を積みかさねる人や、教育機関において志望者への講師をつとめる人もすくなくありません。独立開業も悪くはありませんが、鑑定機械の購入につかう初期投資がきわめて大きいため、設立資金の回収にはかなり苦労するはず。よほどの元手や、開業後のコネをつかんでいるのでなければ、独立はなかなか困難でしょう。もっとも、限られた分野であるだけに、いったん事業が軌道に乗ってしまえば、あとは自分のお店の独壇場。高額収入を得つづけることも、けっして夢ではありません。夢のある分野であるということができます。

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